2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【introduction】 元・レッド・ツェッペリン、ロバート・プラントの新作ソロ。 ワールドミュージック志向全開です。【review】 私にとって、ZEPといえばまずJ・ペイジ。なのでそういえば、ペイジのいないプラント名義のアルバムを買ったのは初めてです。 もう…

『夕陽のガンマン』 〜重機ATM強盗のルーツか?

006 1965、イタリア、監督:セルジオ・レオーネ WOWOWで収録【introduction】 一世を風靡したイタリア製西部劇、マカロニウェスタンの傑作。最初、あまりに疲れた時にみて不覚にも寝てしまい、数週間後観了。 私もこの分野はあまりみていませんが、“かっこよ…

『ゲロッパ!』 〜通俗を描く技量

005 2003、日本、監督/井筒和幸 WOWOWにて【introduction】 いろいろ物議をかもしている井筒監督ですが、作品自体を観賞するのははじめてで、けっこう楽しくみました。【review】 非常に正統なコメディで、いい意味での通俗性がよく出た映画だと思いま…

阿部和重 文藝春秋中で【introduction】 芥川賞受賞作にして幼女性愛がテーマ。毎日出版文化賞、伊藤整文学賞受賞の『シンセミア』と同じ神町ものです。 “現代的”な風俗があれこれと描かれ、なるほどそうだったのかと勉強になる一冊で、おもしろいことはおも…

【introduction】 赤瀬川原平氏が自身の西洋古今名画、観賞のポイントを語る。 みる人、語る人として一流の氏がどのように絵をみるかが、まるで氏自身になったかのようにわかる貴重な読書体験。 途中まで読んで置いておいたのを、『月と六ペンス』を読んだの…

S・モーム 新潮文庫 ブックオフで購入【introduction】 「ゴーギャンの伝記に暗示を得て芸術にとりつかれた天才の苦悩を描き、人間の通俗性の奥にある不可解性を追求した力作」とカバーに。 しかし、私としては登場人物ストリックランド=ゴーギャンの人物…

【introduction】 映画『マグノリア』や『アイ・アム・サム』で知られる、米のシンガーソングライター、エイミー・マンの5作目。 これまできいたのは前作だけですが、M1は個人的02年ベスト洋楽シングルでした。【review】 70年代舞台のロード・ムービー仕立…

『陽だまりの庭で』 〜シリアスでなく描くシリアスな戦争

1995、フランス、監督/フィリップ・ド・ブロカ NHKBS2にて【introduction】 『まぼろしの市街戦』などで奇妙な戦争のかたちを表現したブロカ監督の遺作で、本作でも“シリアスでなく描くシリアスな戦争”が、95年作という新しめの映像で語られる。【rev…

『ヒッチコックの ゆすり』 〜音声が拓く画面

1929、イギリス、監督/アルフレッド・ヒッチコック シネフィル・イマジカにて収録【introduction】 ヒッチコック自身、英国時代でもっとも好きな作品だというトーキー第一作。やはり、ヒッチコック作を多くみている人向きでしょう。【review】 ストーリーは…

『リリア 4-ever』 〜ドキュメントでは語れないリアル

2002、スウェーデン、監督/ルーカス・ムーディソン シネフィル・イマジカにて収録【introduction】 世に少なくない、“痛い”表現に引き寄せられてしまう人なら。といっても、劇場未公開、ビデオなしのため、今後の拡大に期待。 本国スウェーデンで、『タイタ…

『アラバマ物語』 〜「正義」と「子ども」、シリアスさと幸福感

002 1962、アメリカ、監督/ロバート・マリガン NHKBS2にてDVD保存【introduction】 黒人差別を通してアメリカの良心、正義を考える社会派の傑作。グレゴリー・ペックがアカデミー賞に。【review】 描かれているのはアメリカの“建前”のいい部分。 …

『特別な一日』 〜マストロヤンニ、万華鏡の一瞬

001 1977イタリア、フランス、監督/エットレ・スコーラ NHKBS2にてDVD保存【introduction】 ヒット作『ひまわり』のM・マストロヤンニ、S・ローレン、コンビによる息詰まる静かな官能の一作。ムッソリーニ政権下のイタリアで、多忙で平凡な主婦…