2007-01-01から1年間の記事一覧

『麦の穂をゆらす風』―「しようがない」―連休前夜

いい天気だった連休前日。3回券が4月いっぱいなのと、ぜひみたかった作品だったことで、シネマテークたかさきに『麦の穂をゆらす風』をみに行きました。 起きてから仕事して、その後の予定から午後2時にシャワーを浴びてのスタート。仕事の電話をしながら…

『オールタイム映画個人ベスト90』選出

風邪で苦しんでいた木曜。仕事もはかどらぬまま、ブログ映画レビューの一部を転載している「Yahoo Myムービー」をみていたところ、生涯1、2位、『気狂いピエロ』『ゴッドファーザー』だけになっていた「お気に入り作品」に何となく追加し始めたところ、…

高橋源一郎、エミール・シオランの夕〜Public Image Ltd. の夜

goo には昨日アップしたのですが、Hatena ログインできずで、初めてオペラを使ってみました。新鮮です。ですので、昨日金曜の話。 - 今日はただの日記。ただし「文学」がテーマなので「読書」カテゴリ―に。今週は風邪でふらふらしながらそれでもだいたい働い…

山田洋次『武士の一分』―個人的な感想・映画の不思議

……最初に断っておきますと、このレビューはまったく個人的な山田洋次監督作品論に始まっていますので、あまり他の人の参考にはならないと思いますのでご容赦のほどを……そういう映画ファンが少なくないように、申し訳ないけれどこれまで山田洋次監督作品をそ…

野矢茂樹『入門! 論理学』―この世にあってもっとも美しいことの一つ

今年最初の本のレビューは、すばらしい論考にいつも勉強させていただいている tokyocat さんという方のブログ(http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20061008)で興味を持った“難しそう”な論理学の本です。テーマを「論理学」に絞った本を読んだのはおそらく初め…

ドゥルッティ・コラム "keep beathing"―壊れそうということはそれだけで美しく力強い

三が日も終わり、そろそろ日常に戻る頃。日常からははるかに離れた佇まいが魅力の英国ポップのレビューです。80年代に出てきたバンドなのだが、実はCDを買ったのは初めて。その頃は中古で安かった12インチシングルを1枚買ったけど、それほどきかずにしま…

イーストウッド『硫黄島からの手紙』―『突撃』より『黙示録』より『シン・レッド』より『Uボート』より『ダンケルク』より

そう多く戦争映画をみてきたわけではないが、個人的には戦争の「恐怖」ならキューブリック『突撃』、「狂気」ならコッポラ『地獄の黙示録』、「無常」ならマリック『シン・レッド・ライン』、「緊張」ならペーターゼン『Uボート』、「不条理」ならヴェルヌ…