2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『マイケル・コリンズ』〜リアリティを呼ぶ愛すべきちゃちさ

【introduction】 『クライング・ゲーム』のN・ジョーダン監督が描くアイルランド独立運動の英雄の伝記。恋愛あり、友情あり、裏切りありの盛りだくさんの内容で、思ったより普通のつくりです。ジュリア・ロバーツも驚くほど普通で控えめ。なおタイトルに「…

【introduction】 スカパー解放デイにクラシカジャパンでオンエア。10年くらい前かNHK−BSでやっていたのを、当時フジの『音楽の正体』や『キーボード・マガジン』のセミナーで音楽理論を学んでいたこともあって興味深くみたので、ただでみられるならと…

『パンチドランク・ラブ』〜“合わない笑い”をどうするか

【introduction】 『マグノリア』のP・T・アンダーソン監督の最新作。アダム・サンドラー演ずる、多くのうるさい姉に囲まれたさえない、しかし時々怒りを抑えられなくなる男が、エミリー・ワトソン演ずる姉の友だちに恋して、という風変わりなラブストーリ…

『ミリオンダラー・ベイビー』〜端正な名作。しかし何かが足りない

【introduction】 ブログ開設以来初めて劇場でみた作品で、もはや説明の必要もない今年度アカデミー作品賞受賞作。あえてストーリーを紹介すると、イーストウッド演じる老トレーナーが強引に入門してきた女性ボクサーを育てるスポーツ・ヒューマンドラマです…

『僕のスウィング』〜“マヌーシュ・スウィング”と甘酸っぱい10代の恋の幸福な共演

【introduction】 ロマ(ジプシー)の文化をドキュメンタルな手法で描いてきたトニー・ガトリフ監督が、10代の恋を綴る。 シリアスな復讐劇『ベンゴ』は大好きでサントラも持っているほどですが、こうしたせつないけれど幸福な映画がつくれるとは意外。他作…

『新人生論ノート』木田元著・2005年集英社新書【introduction】 ハイデガー研究の第一人者である日本哲学の重鎮が、もはや古典といえる三木清『人生論ノート』の方法論で書く。むしろ人間味あふれるエッセーの趣き。こういう風に歳をとれたら、とは思う。【…

【introduction】 うなるオルガンプレイと頭の高いところに響き渡るハイトーンボイス。もはや元トラフィックというべきかどうかのスティーヴ・ウィンウッド、ソロ、1977-86のベスト盤です。 スペンサー・デイヴィス・グループ、トラフィック、ブラインド・フ…