【introduction】
リヴァプール出身、膨大な過去の音楽からの遺産を継承する英国ロック界期待の若年寄の3rd。
早くいえば昔っぽいサウンドだから意外に、邦楽ならクレイジーケンバンド昭和歌謡復興組のファンにはいいかも知れません。

【review】
と、音楽雑誌で読んだようなことを書きましたが、次に書く予定のオアシスと違って私などでは原典は判別不能。ですが誰がきいても新しい音ではなく、それがよくきくと若いのに似合わずハイレベルのプレイに、とぼけていながら時に熱いボーカルが、叫ぶというより横で何かいってる、こんな言葉でこのパフォーマンスが伝えられていますでしょうか。
アマゾンあたりのレビューでもよく見かけるように、上に述べた特徴に加えて若者らしいはちゃめちゃさもあった1stにもっともファンが多いらしく、私自身もベストは1stと思う一人ですが、どうして本作は魅力いっぱいです。
何より、一つひとつの音が大事にされているのがいい。やってること自体は恐ろしく保守、ごく普通のことにきこえるので、何気なくきいていると流れてしまうのにふと耳が止まり、これカッコイイ、何だこの和音、と集中してしまう、そんなリスニングタイムは、音楽の種類は大きく異なりますが、私としては全体としてシカゴ音響派にも似た時間に感じます。メリハリきいて時々恐ろしい勢いを見せるギター、いまどき誰がという使い方のオルガン、これまでいたかなのストリングスほか、何度聴いても耳が止まる耳が止まる。
現在のところ、大友良英ニュージャズオーケストラと個人的今年度ナンバーワンを争っています。

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